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初診までの待機日数|エニキュア・対面クリニックの実績

公開日 2026/08/06

要点

精神科・心療内科の初診は、予約してから実際に受診できるまでにどれくらいかかるものなのか。厚生労働省の調査(全国精神科診療所784施設対象)では、初診までの待機日数は全国平均20.9日、中央値14日。これに対し、リカレ協会が運営するエニキュア(オンライン)の初診待機日数は加重平均0.40日、対面クリニック全体も2.04日と、いずれも全国平均を大きく下回る(2025年8月〜2026年7月の自社データ)。

全国の精神科診療所ではどうなっているか

厚生労働省「精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会」第6回(令和7年5月12日)に提出された「精神科診療所の機能に関する調査(速報値)」は、日本精神神経科診療所協会加盟の全国精神科診療所1,608施設を対象に実施され、784施設から回答を得ている(回答率48.9%)。 この調査によると、初診までの待機日数は平均20.9日、中央値14日。分布は0日から61日以上まで幅があり、6〜10日の層と30〜60日の層に山がある二極化した形を示している。 注目すべきは地域差の分析結果である。初診待機日数は都道府県によって統計的に有意に異なり(p=0.00014)、その効果量(η²=0.108)は中程度以上とされている。 一方で、診療所ごとの診療機能(スタッフ配置や診療時間の長さなど)だけでは待機日数の違いを十分に説明できず、「地域の医療リソース、人口構成、精神科医療の需給バランスといった地域構造的要因の影響が大きい可能性が示唆された」とされている。唯一有意な傾向が見られた院内要因は、初診60分以上の診療の割合が高い診療所ほど待機日数が長くなる傾向(p=0.066、有意傾向)のみだった。 同調査では、初診待機日数を減らすための対策として「精神科医の雇用」「診療時間の延長」「診療日数の増加」等を尋ねているが、いずれも「実施したいが困難」との回答が36〜40%を占め、「必要なし」も同程度存在する。初診待機の短縮は、多くの診療所にとって簡単には手を打てない課題であることが、この結果からもうかがえる。

こうした全国の状況を踏まえたうえで、リカレ協会が運営するエニキュア・対面クリニックの実際の数字を、そのまま示す(エニキュアDB、2025年8月〜2026年7月、初診患者ベース)。

全国調査の中央値14日と比べると、エニキュアは0.40日、対面クリニックも2.04日と、いずれも大幅に短い。特にエニキュアは初診患者の8割が予約当日に受診しており、97.6%が3日以内に受診できている。 オンライン診療は医師のスケジュールと患者の希望時間さえ合えば即日実施できるため、対面での来院・診察室の稼働と比べて待機を作りにくい構造的な違いがある。 対面クリニックについても、全国平均を大きく下回る水準を維持できている。

クリニックによって数字は異なる

ただし、この実績を一律の数字として語ることはできない。対面クリニック6院を個別に見ると、加重平均待機日数には明確な差がある。良い数字だけでなく、ばらつきも含めてそのまま開示する。

12ヶ月分のデータが揃っている恵比寿(1.30日)と四条烏丸(3.36日)を比べると、同じ「対面クリニック」でも2.5倍以上の差がある。四条烏丸は月別に見ても、2025年10月〜2026年1月は4.0〜4.8日で推移し、2026年3月以降は2.1〜2.9日まで下がっている。それでも全国中央値14日と比べれば短いが、1年を通じて恵比寿より一貫して長く、地域や患者数によって現場の状況が変わることが、実データからも見て取れる。 一方、浦和・天王寺・天神は集計対象が3〜7ヶ月と短い。開業から間もない時期は、患者数に対して診察枠に余裕があり、待機日数が短く出やすい傾向が一般的に考えられる。天神の0.76日という短さは、エニキュアに近い水準だが、開業初期であることの影響を受けている可能性があり、今後患者数が増えた際にどう推移するかを継続して見る必要がある。 浦和はさらに立ち上げ期特有の変動が大きい。2026年1〜3月は月間の初診患者数が21〜29人と少なく、この期間の待機日数は3.59日→5.91日→8.00日と上昇している。その後、2026年4月に初診患者数が240人へ急増すると、待機日数は1.41日まで下がった。月間患者数が20〜30人程度の局面では、少数の患者の待機日数が平均値を大きく動かしやすいため、この乱高下は体制の変化そのものよりも、サンプル数の少なさによる振れの影響が大きいと考えられる。

待機日数の差が示すもの

ここまでのデータが示すのは、初診までの待機日数は「オンラインか対面か」という提供形態の違いだけでなく、同じ対面クリニックの中でも所在地によって数日単位の差が生まれるということである。全国調査が示すように、この差は個々のクリニックの努力だけで埋められるものではなく、地域の医療需給という構造的な要因が大きく影響する。 そうした構造的な制約がある中で、リカレ協会が運営するエニキュア・対面クリニックは、全国平均・中央値を一貫して下回る水準を維持している。特にオンライン診療は、医師の稼働と患者の受診希望をマッチングしやすいという構造上の強みを生かし、即日受診率8割という結果につながっている。対面クリニックも、立ち上げ期のクリニックを含めて全国中央値を下回っており、開業から日が浅い施設ほど今後の推移を注視していく必要はあるものの、現時点で大きく見劣りする水準ではない。 一方で、待機日数の短さだけがすべてではない。全国調査では、初診60分以上の診療の割合が高い診療所ほど待機日数が長くなる傾向が示されており、これは裏を返せば、1件あたりの診療時間を十分に確保する診療所ほど、新規の予約枠が埋まりやすいということでもある。待機日数は「集患・受診アクセスのしやすさ」を示す指標のひとつであり、診療の質や1件あたりの診療時間とのバランスの中で捉える必要がある。

まとめ

全国調査では、精神科診療所の初診待機日数は平均20.9日・中央値14日で、都道府県によって統計的に有意な差がある。これに対し、リカレ協会が運営するエニキュア(オンライン)は加重平均0.40日、対面クリニック全体は2.04日といずれも全国平均を大きく下回る。対面クリニックの中には0.76日〜3.54日までのばらつきがあり、立ち上げ期の施設は数字が変動しやすいという限界はあるが、特典演出のない実際の運営データとして、そのまま開示する。

一次情報

・「精神科診療所の機能に関する調査(速報値)」精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会 第6回(令和7年5月12日)資料2 ・エニキュアDB(Metabase)自社集計データ(2025年8月〜2026年7月)

COI・データの範囲について

本記事はリカレ協会が制作し、エニキュアが提供するコンテンツです。自社データ部分(エニキュア・対面クリニック6院)はリカレ協会/エニキュアの実績データに基づいており、特定の医師・患者を特定できる形での開示は行っていません。全国データ部分は厚生労働省の検討会資料に基づく引用です。

エニキュア・対面クリニックについて

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