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「地方在住」を理由にしない医師のキャリア|二つの視点で考える働き方

公開日 2026/07/17監修:徳山祥音(精神科専門医・指導医 / リカレ協会統括医師)
「地方在住」を理由にしない医師のキャリア|二つの視点で考える働き方

「地方在住だから、キャリアの選択肢は限られる」—— そう考えて、都市部への移住か、いまの機会を諦めるかの二択で悩む医師は少なくありません。 しかし、働く場所の自由度とキャリア形成の機会は、本来それぞれ別に設計できる要素です。本稿では、居住地を変えずに働き方とキャリアを両立させる考え方を、「視点1:場所を問わない働き方」「視点2:キャリア形成の仕組み」の二つに分けて整理します。

地方在住とキャリアは二者択一ではない

地方在住の医師がキャリアを考えるとき、「生活拠点を離れて都市部へ移るか」「今のまま機会を諦めるか」の二択で捉えられがちです。しかし、この二択の前提そのものを疑ってみる価値があります。 働く「場所」の問題と、キャリアを「積み上げる仕組み」の問題は、切り分けて設計できます。 どちらか一方だけで考えると選択肢は狭く見えますが、両方を組み合わせると、居住地を変えずに検討できる幅は大きく広がります。以下、それぞれの視点で押さえておきたい実務条件を整理します。

視点1 場所を問わない働き方——オンライン診療という選択肢

オンライン診療に心理的なハードルを感じる医師は少なくありません。勤務医の56.5%、開業医の73.4%が「実施したくない」と回答した調査もあります(m3.com、2018年)。ただしこれは制度・環境が現在ほど整う前の調査であり、実務条件を具体的に確認すると、判断材料は変わってきます。 当法人のオンライン診療の勤務条件を例に挙げると、毎日8:00〜24:00の時間帯から20分単位でシフトを組めるため、居住地に関わらず稼働時間を確保できます。在宅勤務に必要な機材は、カメラ・マイク付きのPC、安定したインターネット環境、患者のプライバシーを確保できる個室の3点のみです。 <勤務条件の要点> 毎日8:00〜24:00・20分単位のシフト/在宅機材はカメラ・マイク付きPC、安定した通信環境、個室の3点(当法人 医師向けFAQより) さらに、当直・オンコールの義務がなく、シフト時間外の対応が発生しない設計のため、地方在住のまま生活基盤を変えずに働き続けられます。 兼務に専属条項もないため、地元の病院に勤務しながら、週3時間以上のスキマ時間からオンライン診療を組み合わせることも可能です。

視点2 キャリア形成の仕組み——居住地と切り離して設計する

キャリア形成というと「都市部の大病院でなければ」と考えがちですが、仕組みの側から見ると、居住地とは切り離せる要素が多くあります。当法人の制度を例に、具体的に見ていきます。 まず、非常勤としてスタートし、業務や組織の雰囲気を確認してから常勤へ移行できる仕組みがあります。最初から生活拠点を大きく変える決断をせずに、キャリアの次の一歩を検討できます。常勤(指定医)の年収は1,200万〜2,000万円で、院長候補としてのキャリアパスも用意されています。 STEP 1|学会参加の費用補助 学会参加費・交通費・宿泊費等は法人規定に基づき補助。地方在住であっても、専門医の取得・更新に必要な学会参加を経済面の負担を抑えて継続できます。 STEP 2|専門医の症例数申請 当法人での勤務実績は、日本精神神経学会の専門医取得・更新に必要な症例数として申請可能。居住地に関わらず、キャリアの実績を着実に積み上げられます。 これらの仕組みは、日々の勤務地そのものとは別に設計されています。「地方在住だからキャリア形成の機会が乏しい」という前提を、見直す材料になるはずです。

二つの視点を組み合わせる——契約前にすり合わせたい条件

視点1と視点2は、どちらか一方を選ぶものではなく、組み合わせて設計できます。たとえば次のような組み合わせ方が考えられます。 平日は地元の病院に勤務しつつ、夜間や週末の時間帯にオンライン診療を組み合わせる 対面クリニックの非常勤を月数回加え、症例経験や学会実績を積む 常勤への移行や院長候補としてのキャリアパスを見据える場合は、学会補助や専門医の症例数申請の対象条件を、契約前に確認しておく いずれも、地方在住であることを理由に検討自体をやめる必要はありません。稼働時間帯・兼務条件・補助の適用条件をどう組み合わせるか——それは「立地の問題」ではなく「設計の問題」です。 ⚠ 注意:複数の勤務先を掛け持つ場合、労働時間は勤務先ごとではなく通算で管理されます 複数の勤務先を掛け持つ場合は、2024年に適用が始まった医師の時間外労働の上限規制により、労働時間が通算で管理される点に留意が必要です(厚生労働省労働基準局「医師の時間外労働の上限規制に関するQ&A」)。契約前に上記の3点をすり合わせておくことで、契約後のミスマッチを避けやすくなります。

リカレ協会では、精神科の臨床経験がある医師を対象に、院長・常勤医師・非常勤医師・オンライン診療の医師の募集を行っています。実際の診療の流れ・システム・報酬条件を、応募前に確認いただけます。見学だけでも構いません。

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よくあるご質問

Q.オンライン診療は何時から何時まで勤務できますか。

A.毎日8:00〜24:00の時間帯から自由に選択できます。20分単位でシフトを組めるため、「午前中の2時間だけ」「深夜の1時間だけ」といった細切れ勤務も可能です。土日祝日・深夜帯のシフトも選択できます。

Q.今の職場を辞めずに副業として働けますか。

A.働けます。週3時間以上のスキマ時間から勤務できます。現職の就業規則で副業・兼業が制限されている場合は事前確認が必要です。なお、研修医・公務員医師は原則として副業が制限されているためご注意ください。

Q.非常勤から常勤に移行できますか。

A.できます。非常勤でスタートし、業務や組織の雰囲気を確認してから常勤へ移行するパターンが多いです。常勤(指定医)の年収は1,200万〜2,000万円で、院長候補としてのキャリアパスも用意しています。

Q.学会参加に関する手当・補助はありますか。

A.あります。常勤医師に対して、学会参加費・交通費・宿泊費等を法人規定に基づき補助しています。専門医の取得・更新に必要な学会参加を、法人としてサポートする体制です。詳細は面談時にご説明します。

Q.勤務実績は精神科専門医の取得・更新に使えますか。

A.使えます。当法人での勤務実績は、日本精神神経学会の専門医取得・更新に必要な症例数として申請できます。常勤医師については学会参加費を全額または一部法人負担としています。