
「オンライン診療は稼げると聞くけれど、実際の時給や報酬の仕組みがよくわからない」——転職や副業を検討する医師から、最も多く寄せられる声です。 求人サイトの情報は断片的で、実際の給与テーブルまで踏み込んで公開しているサービスはほとんどありません。そこで本稿では、オンライン診療サービス「エニキュア」の運営元であるリカレ協会が、一般的な報酬の決まり方、市場相場、そして自社の給与テーブルの実額までを一次情報として公開します。 「数字を見てから判断したい」という方に、判断材料をすべてお渡しすることが本稿の目的です。

オンライン診療の報酬は、一般的にどう決まるか
オンライン診療医師の報酬は、大きく「時給制」と「件数報酬制(出来高制)」に分かれます。時給制は稼働時間に対して固定額が支払われる方式、件数報酬制は初診・再診それぞれの単価×診療件数で報酬が決まる方式です。件数報酬制は、診療をこなせるほど収入が伸びる一方、患者が入らない時間帯の保障(待機時給など)があるかどうかで実収入の安定性が大きく変わります。 もう一つ見落とされがちなのが契約形態です。業務委託か雇用契約かで、確定申告の要否や社会保険の扱いが変わります。単価の数字だけでなく、報酬方式・待機保障の有無・契約形態まで含めて比較することが、後悔しない選び方のポイントです。 本稿では、まず市場相場を押さえたうえで、エニキュアの実際の給与テーブルと照らし合わせる——という順番で見ていきます。


精神科・心療内科のオンライン診療アルバイトの市場相場は、時給換算で6,000〜12,000円です。 ・精神科・心療内科オンライン診療:時給5,000〜12,000円 ・参考:自由診療(AGA・ピル等)は時給10,000円以上が多い傾向 ・参考:一般内科の夜間対応は診療件数により高単価になる傾向 外来アルバイトと比べても遜色ない水準でありながら、移動時間ゼロで稼働できるのがオンライン診療の強みです。通勤や待ち時間を含めた「実質時給」で考えると、対面アルバイトを上回るケースも少なくありません。 比較する際は、診療科・時間帯・報酬方式(時給制か件数報酬制か)・待機保障の有無といった条件をそろえて見ることが重要です。表面の数字だけで判断すると、実収入で差がつきます。

オンライン診療:エニキュアの給与テーブル
ここからは、実際のエニキュアの給与テーブルです。 エニキュアの報酬は「診察時間別の件数報酬+待機時給」で構成され、診察時間の設定によって2つのパターンがあります。 ・パターン1(初診20分/再診10分):初診単価2,200円・再診単価1,400円・待機時給1,500円 → 想定時給6,600〜8,400円 ・パターン2(初診20分/再診5分):初診単価2,200円・再診単価1,000円・待機時給1,500円 → 想定時給6,600〜12,000円

診療に慣れてパターン2(再診5分)に移行すれば、同じ1時間でこなせる件数が増え、想定時給は最大12,000円と市場相場の上位水準に届きます。実際の運用としても、まずはパターン1で業務に慣れていただき、徐々にパターン2へ移行していく流れをおすすめしています。つまり「経験を積むほど、同じ稼働時間で収入が伸びる」設計です。 さらに待機時給の保障があるため、患者が入らなかった時間や患者都合のキャンセルが出た場合でも、稼働したのに報酬ゼロという事態にはなりません。件数報酬制の「伸びしろ」と、待機保障の「安定性」を組み合わせた設計です。 想定時給ベースの試算では、週3時間の稼働で月およそ8.5〜11万円、パターン2移行後は最大15万円程度が目安です。現職を続けながらの副業でも、まとまった収入源になる水準です。 契約形態は雇用契約(非常勤アルバイト)で、業務委託ではありません。源泉徴収が行われるため確定申告は原則不要で、税務の手間なく始められます。社会保険の加入要件を満たす場合は加入対象となります。

収入設計の自由度——副業・掛け持ちのリアル
給与テーブルの数字とあわせて、実際の働き方の自由度も収入設計の重要な要素です。エニキュアの場合、次の3点が特長です。 ①週3時間から、現職を辞めずに始められる 今の職場を続けながら、週3時間以上のスキマ時間から勤務可能です。「まずパターン1で小さく始めて、慣れたらパターン2に移行して単位時間あたりの収入を上げる」という段階的なステップを踏めます。なお、現職の就業規則で副業・兼業が制限されている場合は事前確認をおすすめします(研修医・公務員医師は原則として副業が制限されています)。 ②他院との掛け持ちが可能 専属条項がないため、他の病院・クリニックとの掛け持ちも可能です。常勤先やほかの非常勤先と組み合わせて、複数の収入源をご自身で設計できます。 ③条件は面談で個別にすり合わせられる シフトの組み方や診察時間パターンの選択・移行のタイミングは、面談時にご希望を伺いながらすり合わせます。「この曜日のこの時間だけ」といった相談も可能です。

採用・見学の詳細はこちらからご相談ください
よくあるご質問
Q.オンライン診療は何時から何時まで勤務できますか。
A.毎日8:00〜24:00の時間帯から自由に選択できます。20分単位でシフトを組めるため、「午前中の2時間だけ」「深夜の1時間だけ」といった細切れ勤務も可能です。土日祝日・深夜帯のシフトも選択できます。
Q.想定時給に「6,600〜8,400円」のような幅があるのはなぜですか。
A. 件数報酬制のため、1時間内の初診・再診の構成比と対応件数で変わるからです。たとえばパターン1(再診10分)で再診のみ6件対応すれば1,400円×6件=8,400円、初診を含む構成では6,600円程度からとなります。パターン2(再診5分)ではこなせる件数が増えるぶん、上限が12,000円まで伸びます。
Q.待機時給はどのシフトでも支払われますか。
A.対象は60時間以上前に確定したシフトで、待機時間分がカウントされて支払われます。直前に追加したシフトは対象外となるため、シフトは早めに確定させておくのがおすすめです。
Q.診察時間パターンはいつ・どうやって切り替えるのですか。
A.まずはパターン1(初診20分/再診10分)から始めていただき、業務に慣れてきたらパターン2(再診5分)へ徐々に移行していく流れをおすすめしています。切り替えのタイミングは、ご自身の診療ペースを踏まえて個別に相談できます。
